【3/12~3/18】国民生活に迫りくる物価高、岸田政権の打つ手は

【3/12~3/18】国民生活に迫りくる物価高、岸田政権の打つ手は

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「経済ニュースを毎日チェックする時間がない」「先週何があったのか、さくっと知りたい」。日々を忙しく過ごす20~30代のビジネスパーソン向けに、朝日新聞デジタルが配信した先週の経済ニュースをまとめました。経済報道の現場をみつめる朝日新聞経済部長からのコメントとあわせてお届けします。 

先週(3月12日~3月18日)の主な経済ニュース

■ロシア投信20本超が解約できず、投信協会「大変重大」 長期化懸念(3月14日)

投資信託協会の松谷博司会長=2022年3月11日、東京都中央区、朝日新聞社
投資信託協会の松谷博司会長=2022年3月11日、東京都中央区、朝日新聞社

投資信託協会は3月11日、ロシアの国債や株式に投資する投資信託について、3月7日時点で二十数本(純資産総額計200億円超)が新規の買い付け、解約を停止していると明らかにしました。大幅に値下がりしている投信もありますが、投資家は身動きがとれない状況です。投信協会は、事態の長期化を懸念しています。記事はこちら

■子会社社員が21億円横領、17億円で馬券購入か 東証1部の企業で(3月14日)

グローリーの本社=2019年4月、兵庫県姫路市、朝日新聞社
グローリーの本社=2019年4月、兵庫県姫路市、朝日新聞社

券売機や両替機を製造する大手メーカーのグローリー(兵庫県姫路市、東証1部上場)は3月14日、コインロッカー販売保守などを担う子会社「グローリーサービス」(大阪市北区)の社員が、13年間で計約21億5500万円を横領していたことがわかった、と公表しました。3月11日付でこの社員を懲戒解雇し、刑事告訴を検討しているといいます。記事はこちら

■iPhone、最新OS公開 マスク着用でも顔認証でロック解除可能(3月15日)

発売されたiPhone13シリーズ=2021年、東京・丸の内、朝日新聞社
発売されたiPhone13シリーズ=2021年、東京・丸の内、朝日新聞社

アメリカ・アップルが3月14日、iPhone(アイフォーン)など向けの基本ソフトの最新版「iOS 15.4」を公開しました。新たに、顔認証で端末のロックを解除できる「フェースID」がマスクをつけたままでも使えるようになりました。iPhone「12」以降の機種が対象です。記事はこちら

■福井、和歌山、鳥取…「コロナ前では考えられない」新卒層の地方回帰(3月16日)

福井、和歌山、鳥取各県での転入増加数の年代別割合(2019~21年)=朝日新聞社
福井、和歌山、鳥取各県での転入増加数の年代別割合(2019~21年)=朝日新聞社

コロナ禍以降、首都圏から離れた地域で新卒社員層の転入が目立っている――。りそな総合研究所が3月15日、そうした調査結果を発表しました。2021年の各都道府県での転入の動きをコロナ前の19年と比較したところ、20代前半の転入者が増えていました。記事はこちら

■春闘の回答、目立つ前年超え 大手は満額も相次ぐ(3月16日)

労使交渉で妥結した内容が、ホワイトボードに書き込まれていった=UAゼンセン提供
労使交渉で妥結した内容が、ホワイトボードに書き込まれていった=UAゼンセン提供

春闘は3月16日、大手企業の経営側が労組の要求に答える集中回答日を迎えました。電機大手のNECは、労組の要求通り月3000円のベースアップを回答しました。東芝も同様の方針。電機大手の満額回答は近年では異例です。自動車も満額回答が相次いでいて、コロナ禍の影響が大きかった前年を上回る水準が目立ちます。記事はこちら

■NYで6年ぶり一時1ドル119円台の円安 アメリカ利上げで円売り加速(3月17日)

記者会見する米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長=2020年、ワシントン、朝日新聞社
記者会見する米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長=2020年、ワシントン、朝日新聞社

3月16日のアメリカ・ニューヨーク外国為替市場で円安が進み、対ドル円相場が一時、約6年1カ月ぶりに1ドル=119円台をつけました。アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)が示した利上げのペースが市場予想より早く、アメリカの長期金利が上昇。金利の高いドルを買い、円を売る動きが進みました。記事はこちら

■ガソリン175.2円に値上がり 補助金のぞけば実質過去最高値(3月17日)

ガソリンスタンドの給油機=2022年2月、東京都杉並区、朝日新聞社
ガソリンスタンドの給油機=2022年2月、東京都杉並区、朝日新聞社

ガソリンの価格が補助金分をのぞくと、実質的に過去最高値になりました。日本エネルギー経済研究所石油情報センターは3月16日、3月14日時点のレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均)が1リットルあたり前週より0.6円高い175.2円だったと発表しました。原油価格が高騰したためで、1リットルあたり17.7円の補助金がなければ、単純計算すると192.9円になります。2008年8月の過去最高値185.1円を大きく超える水準です。記事はこちら

■家計の金融資産、初の2000兆円突破 コロナ給付金や株高が追い風に(3月17日)

日本銀行本店=東京都中央区、朝日新聞社
日本銀行本店=東京都中央区、朝日新聞社

日本銀行が3月17日発表した資金循環統計(速報)によると、昨年12月末時点の家計の金融資産が前年同期比4.5%増の2023兆円となり、初めて2000兆円を突破しました。2020年9月末以降、6四半期連続で過去最高を更新しています。記事はこちら

 

経済部長から「国民生活に迫りくる物価高、岸田政権の打つ手は」

◎注目ニュースは「ガソリン175.2円に値上がり 補助金のぞけば実質過去最高値(3月17日)

ロシアのウクライナ侵攻の余波で、原油価格の高騰が止まりません。補助金によってガソリン価格を抑制しようという仕組みが受け止めきれないほどの勢いです。

実はこれ、日本の政治に影響があるかもしれません。ガソリン価格だけでなく原材料価格が軒並み上昇し、物価高が家計を圧迫しそうです。給料はと言えば、上がる感じではありません。いわゆるスタグフレーションのようなショックが庶民の生活を襲いつつあるのです。

政治の基本は国民の生活をどう安定させるかにあります。これから数カ月、岸田政権がどのような対策を講じていくのか、その受け止め次第では夏の参院選で「まさか」が起きるかもしれません。

(朝日新聞西部本社経済担当部長・林尚行)

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