iDeCo(イデコ)って何? つみたてNISAと迷ったら? 人気YouTuberが解説

iDeCo(イデコ)って何? つみたてNISAと迷ったら? 人気YouTuberが解説

ライフ・マネー

原則として60歳まで引き出せない点に注意!

しかし、iDeCoはメリットばかりではありません。

以下2つの注意点があります。

 

1. 原則、60歳まで引き出せない(資金ロック)

2. 運用後の受け取り方法で税金が変わる

 

最初に1の「原則、60歳まで引き出せない」についてです。

iDeCoは年金制度のため、原則として60歳になるまで年金資産(掛金と運用益)を引き出すことはできません。

これを資金ロックと呼びます。

仮にiDeCoを始めた後に子どもが生まれ、教育や住宅購入でお金が必要になっても、iDeCoで運用しているお金は途中解約できません。

 

iDeCoがこうしたライフステージの変化による支出に対応できない点は、十分気を付ける必要があります。

将来の資産設計をした上で始めることが大切です。

60歳までの大きな支出に備えることも視野に入れるなら、いつでも引き出せるつみたてNISAを利用するのがいいでしょう。

 

次に2の「運用後の受け取り方法で税金が変わる」についてです。

iDeCoは運用益が非課税で、掛金は所得控除されますが、60歳以降に年金資産を受け取る際、税金がかかる仕組みです。

しかも、運用益だけでなく、掛金を合わせた年金資産全体が課税対象となります。

 

この受け取り時の課税がやや複雑で、受け取り方によって税金の計算方法が異なります。

受け取り方は「一時金として一括」か「年金として分割」を選べます。

一時金を選んだ際に利用できる退職所得控除は手厚い優遇があるため、基本的に一時金で受け取る想定でいいでしょう。

ただ、実際に始める際は、自分にとって最適な受け取り方を事前に整理しておきましょう。

図4 iDeCoには、原則として60歳まで引き出せないなど、大きな注意点が2つある
図4 iDeCoには、原則として60歳まで引き出せないなど、大きな注意点が2つある

iDeCoとつみたてNISAで迷ったら……

最近はつみたてNISAで投資を始める方も多いので、iDeCoとの比較をまとめた上で、どちらを選ぶべきかを最後にお話しします。

 

iDeCoには、掛金が全額所得控除になるという、つみたてNISAにはない税制メリットがあります。

一方で、口座管理の手数料がかかるほか、受け取り時に課税されるなど、やや複雑な制度です。

また、iDeCoは60歳まで引き出せない資金ロックがありますが、つみたてNISAはいつでも引き出しが可能です。

 

以上を踏まえ、「所得税や住民税の負担を少しでも軽減したい」「お金をすぐ引き出せると使ってしまいそう。強制的に老後資金を用意していきたい」という人はiDeCoを検討するといいでしょう。

一方、特に20~30代の方で、老後資金に加えて教育や住宅購入などを目的とした資産形成をしたいなら、つみたてNISAが向いていると言えます。

図5 iDeCoとつみたてNISAで迷ったら、資金ロックされないつみたてNISAから始めるのがオススメ
図5 iDeCoとつみたてNISAで迷ったら、資金ロックされないつみたてNISAから始めるのがオススメ

どちらを利用するか迷ったら、まずは比較的シンプルで分かりやすく、引き出しの制限がないつみたてNISAから始めるのがいいかと思います。

ご自身の年齢や資産形成の目的に合わせ、使い分けてみて下さい。

【筆者より】

さらに詳しい内容は著書「これだけやれば大丈夫! お金の不安がなくなる資産形成1年生」で紹介しています。よろしければお手に取ってみて下さい。

 

※編集部注:このコラムは特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではありません。このコラムで得た情報によって損害を被る場合があっても、当方では一切の責任を負いかねます。個々の商品の売買、銘柄の選択等、投資については自己責任でお願いします。

(このコラムは今回で終わります)

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