「住宅は“賃貸”と“持ち家”のどっちがお得?」 35歳までに知っておきたいメリットとデメリット

「住宅は“賃貸”と“持ち家”のどっちがお得?」 35歳までに知っておきたいメリットとデメリット

ライフ・マネー

ファイナンシャルプランナー歴25年超の深田晶恵さんが、若い世代に向けて「今のうちに」知っておきたいお金の知識を伝授します。今回のテーマは「賃貸と持ち家はどっちがお得か」。それぞれがもつメリットとデメリットを解説します。

賃貸住宅に住んでいると、

「毎月こんなに家賃を払うくらいなら、思い切って買ったほうが得なのかな」

と考えることがたびたびあるのではないでしょうか?

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でも、住宅購入となれば一大事だし、本当に買ったほうが得なのかどうかもわからない。

 

bizbleの主な読者層である20代後半~30代前半の方から

「深田さん、賃貸と購入、どちらがお得ですか?」

と、真剣な眼差しで質問を受けることもよくあります。

 

今回は、多くの人が気になる「賃貸VS購入」について取り上げたいと思います。

 

賃貸と購入の住居費比較はこうやって計算する!

雑誌やWEB媒体から「賃貸と購入のどちらがトクか」のシミュレーションを依頼されることがありますが、私はこれまで引き受けたことはありません。

なぜかというと、試算条件の設定次第で結果が大きく異なるからです。

賃貸と購入の住居費比較は、次のように計算します。

 

賃貸の住居費総合計

賃貸契約にかかる敷金・礼金などの費用

+(年間の家賃・管理費×居住年数)

+2年に1回の更新料の合計額

 

購入の住居費総合計

頭金と購入時諸経費の合計額

+(住宅ローンの年間返済額×返済期間)

+(年間の管理費・修繕積立金と固定資産税×居住年数)

 

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「どちらがトクか」をシミュレーションする場合は、たとえば「35歳で購入したケース」と「35歳からずっと賃貸で暮らすケース」の住居費総合計を出して、比較するのです。

ここまで説明すると、何となく私の結論が想像できるのではないでしょうか。

 

そう、この試算は不確定要素や変動要因が多すぎるので、単純にどちらが得なのか結論付けるのは難しいのです。

この場合の不確定要素とは、「何歳まで生きるのか」。

 

30代半ばで購入し、60歳には住宅ローンの支払いを終え、100歳くらいまで長生きすると、購入のほうが得という結果がでそうです。

家賃を100歳まで払い続けると、生涯支払う住居費は多額になるからです。

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一方で多額の住宅ローンを組み、がんばって60歳くらいでローン完済をしたけれど、その直後に亡くなってしまうと、賃貸のほうが安くついた……という結果になるかもしれません。

 

また、賃貸を続けた場合、さまざまな理由で引っ越しをすることもあると思います。

そのため、引っ越しの回数や家賃の変化も試算結果に影響を及ぼすことになります。こうしたことが、変動要因です。

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