豆腐は地球を救う? ヒット商品「TOFU BAR」に込められた豆腐愛

豆腐は地球を救う? ヒット商品「TOFU BAR」に込められた豆腐愛

ビジネス

地球の問題を解決するのも「豆腐」?

――アサヒコでの今後の展望を教えてください。

2022年1月からはTOFU BARの生産ラインを自動化する予定です。それに伴い、豆腐の良さを引き出す新フレーバーも追加していきたいです。

食感や味のしみこみやすさ、タンパク質の含有量など改良の余地はまだまだあります。

食品業界ではようやく形にできたと思っても、改良ができたり新たなステージが見えてきたりするので、ゴールがなく延々と続けられる仕事です。TOFU BARも今が完成形ではなく、まだ進化の途中だと思っています。

アメリカで売られていた「TOFU」=池田さん提供
アメリカで売られていた「TOFU」=池田さん提供

豆腐の活躍をアメリカで目にして以来、「やはりポテンシャルの高い食べ物なんだ」と改めて納得しました。

TOFU BARを皮切りに、日本においても「豆腐のお肉」や「豆腐のごはん」のように、もっと豆腐が輝けるような商品を作っていきたいです。

 

 

――「TOFU BARで宇宙進出したい」という野望があると聞きました。

ぜひ、宇宙でもTOFU BARが食べられるようになってほしいですね。宇宙空間だと筋力も衰えるでしょうし、きっとたんぱく質は重要な栄養素になるはずです。

ただ、宇宙に行く前にまず「世界征服」を叶えたいです! 今、人口増加などに伴い肉の需要がどんどん高まっています。

 

加えて環境負荷が高い肉は価格が高騰する可能性があり、そうなると自給率が低い日本において、肉を食べられない時代が訪れてもおかしくないでしょう。

日本人がたんぱく質を摂取できず、健康リスクにさらされる可能性を避けるためにも、古くから日本で親しまれていた「植物性たんぱく質」をより手軽に摂取できるようにすべきだと考えています。

 

いずれは世界中で、もっと豆腐が浸透すればすばらしいと思っています。

「どうしたら豆腐を食べてもらえる?」から始まったプロジェクトですが、次第に、地球の環境や人々の健康を包括的に解決する鍵は植物性たんぱく質、つまり豆腐なのではと考えるようになりました。

 

――最後に、池田さんのアイデアや熱量の源を教えてください。

マーケティングや企画を担当していると「創造する力が豊富なのでは」と思われがちですが、決してそうではありません。

これまで開発した製品は、大それた発想から生まれたわけではなく、日常の生活に転がっている「もっとこうなったらな」が原点です。

TOFU BARなら「豆腐を外で食べられたらいいな」から始まっていますし、考えるだけなら頭の中で、0円でできますよね(笑)

 

そして、何か感情が動くことがあれば「なんで私はこれが嬉しいんだろう」と1度冷静に考えてみるようにしています。

「だから~なのか」と自分の内面を振り返る癖をつけることで、お客様が興味や関心を持つきっかけの理解につながり、追求していくとそれが商品になっているんです。

好きなものがどうしても見つからないという人は、いつも答えを外に追い求めているのかもしれません。自分の外ではなく、内に向き合ってみてください。

プロフィール

池田 未央(いけだ・みお)。愛知県生まれ。国内外の菓子メーカーでマーケティングや商品開発を担当。2018年、株式会社アサヒコに入社し「TOFU BAR」や「TOFFU PROTEIN」シリーズを手がける。

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