【10月おすすめ本紹介5冊①】「グレート・リセット」「仕事のアンラーニング」など

【10月おすすめ本紹介5冊①】「グレート・リセット」「仕事のアンラーニング」など

オフタイム

本の要約サービス「flier(フライヤー)」とbizbleがコラボ。日々の生活が豊かになるような、ビジネスパーソンにおすすめの本を紹介します。

グレート・リセット

レビュー

私たちが生活を営むこの社会は、幸せを享受できるものとなっているだろうか。持つ者と持たざる者の格差は拡大し、環境問題も深刻化して自然災害が増加している。ナショナリズムが台頭する世界情勢は、緊迫の度合いを強めている。コロナ前から深刻化していたさまざまな問題が、パンデミックにより顕在化しているのだ。このまま問題を放置していては、持続可能な社会は訪れない。しかし、新型コロナウイルス感染症がもたらしたこの世界規模の「破壊」により、私たちは社会を未来に向けてリセットできる選択肢を持っている。

本書では、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、以前より潜在化していた問題はさらに悪化し、多くのことがもう元に戻ることはないとする。どんな産業や企業も、訪れる変化とは無関係ではいられない。当たり前の生活は失われ、個人のレベルでも変化は訪れる。そのうえで、ニューノーマルに向かう世界がどのようなものになるのか、2020年6月時点でのマクロとミクロの視点から、客観的データや知見に基づいてわかりやすく説明する。そして、世界規模のパンデミックを契機として、世界のイメージを描きなおすべきだと主張する。

近い将来訪れるのは、連帯なのか個人主義なのか。少数のための利益か、集団の利益なのか。私たちは、本当に大切なものを見つめなおし、価値観を社会と共有しなければならない。選択肢は私たち自身の手にある。という人にこそ本書を手に取っていただきたい。

要点

新型コロナウイルス感染症は、リセットせざるを得ないほどの激動を経済や社会基盤にもたらし、社会不安の波が世界中に広がっている。

パンデミックは、グローバルガバナンスや環境問題への対応を考える契機となる。デジタルトランスフォーメーションも急激に進んだが、「テクノロジーによる監視」も今後消えることはないだろう。

企業や個人にも変化が訪れている。行動を起こして社会をリセットしなければ、私たちの未来は深刻なダメージを受ける。

著者

クラウス・シュワブ
1938年、ドイツ、ラーベンスブルグ生まれ。世界経済フォーラムの創設者で現在も会長を務める。1971年に発表した『機械工学分野の最新企業経営』で、企業は株主だけでなく、すべての利害関係者、すなわちステークホルダーのために、長期的成長と繁栄を実現する使命があると説き、このステークホルダー尊重主義を推し進めるために、同年、世界経済フォーラムを設立した。
フライブルク大学で経済学博士号、スイス連邦工科大学で工学博士号、ハーバード大学ケネディ行政大学院で行政学修士号を取得。1972年には、同フォーラムの主宰に加え、ジュネーブ大学の教授にも就任。これまで国内外で17の名誉博士号を含む、数多くの賞を受賞している。近年の著作には、30言語に翻訳される世界的ベストセラーとなった2016年発表の『第四次革命産業 ダボス会議が予測する未来』(日本経済新聞出版、2016年)と2018年発表の『「第四次産業革命」を生き抜く ダボス会議が予測する混乱とチャンス』(日本経済新聞出版、2019年)がある。


ティエリ・マルレ
1961年、フランス、パリ生まれ。個人投資家、グローバル企業のトップ、オピニオンリーダーや政策決定者向けに簡潔な予測分析を提供するオンラインメディア『マンスリー・バロメーター』の創設者であり、現在も代表を務める。世界経済フォーラムとの関わりも深く、グローバルリスクネットワークを設立し、そのプログラムのリーダーを務めるほか、さまざまな役職を兼任している。
フランス国立社会科学高等研究院(パリ)と英国オックスフォード大学セント・アントニーズ・カレッジで、経済学と歴史学の修士号ならびに経済学博士号を取得。これまでに投資銀行、シンクタンク、学界や政府機関(パリの首相官邸で過ごした3年間を含む)でキャリアを積んできた。数冊のビジネス本や学術書、そして四冊の小説の著者でもある。現在、フランスのシャモニーで妻マリー・アンと暮らしている。


出版社

日経ナショナルジオグラフィック社

1 2 3 4 5

オフタイム

働くあなたへ シネマサプリ

「コンビニ限界説」に挑む

起業のトビラ