副業ならぬ「複業」で福来たる!? よしお兄さんが考える「人生100年時代」の楽しみ方

副業ならぬ「複業」で福来たる!? よしお兄さんが考える「人生100年時代」の楽しみ方

キャリア

NHK・Eテレ「おかあさんといっしょ」で、第11代体操のお兄さんを歴代最長の14年務めた「よしお兄さん」こと小林よしひささん。2019年の卒業後はタレント、体操インストラクターとして活動中です。「人生100年時代」には、副業ならぬ「複業」の考え方が必要だと小林さんは言います。その心は。

教育関係の仕事が「複業」の中心に

1回コラムでは、私が生まれてから「体操のお兄さん」になるまでの話を中心に、好きなこと、興味があること、遊びが自分の仕事につながったということをお話ししました。

2回コラムでは、NHK・Eテレ「おかあさんといっしょ」出演時代の話を中心に、不安や悩みがあったおかげで、モチベーションを保ったまま歴代最長の14年間、「体操のお兄さん」を続けられたということについて書きました。

そして最終回となる今回は、コラムタイトルにもある「複業」について私なりの考えをお伝えしたいと思います。

メインMCを務めたラジオ収録の様子=写真はいずれも筆者提供
メインMCを務めたラジオ収録の様子=写真はいずれも筆者提供

現在、私のメインのお仕事は、第11代「体操のお兄さん」としてのタレント活動が中心です。

バラエティー番組や情報番組への出演のほか、雑誌の取材やイベント、CMに出演することもあります。

いろいろな能力や経験が必要とされるため、日々精進が欠かせません。

 

そして、いま取り組んでいる「複業」は、いわゆる教育関係の仕事が中心です。

親子体操指導や日本体操協会のお仕事、東京都やスポーツ庁、レクリエーション協会からのお仕事などをさせていただいています。

 

その活動の1つにオンラインサロンというものがあります。

今回はこのオンラインサロンを中心にお話しさせていただき、私なりの「複業」スタイルを紐解(ひもと)きたいと思います。

YouTube撮影中の様子
YouTube撮影中の様子

仲間との出会い。オンラインサロンをスタート

さかのぼること約3年。

「体操のお兄さん」14年目の1年間だけ放送された「あそべんちゃー」というコーナーがありました。

このコーナーは「みんなならどうやって遊ぶ?」というきっかけフレーズを中心に据え、子どもたちの主体性を生かし、子どもたちが自ら遊びを見つけていく超画期的なコーナーでした。

このコーナーのことをじっくりお話ししたいところですが、それだけで今回のコラムが終わってしまうので、またの機会に。

 

話を戻しましょう。

「体操のお兄さん」になった当初は何の技術もノウハウもありませんでしたが、悩みながら日々の収録を重ねるうち、子どもたちとの関わり方や指導方法など、自分なりの考えも生まれてきました。

しかし、その考えや思いをうまく言語化できず、モヤモヤしていました。

それを具現化してくれたのが「あそべんちゃー」というコーナーだったのです。

この出合いは、まるで冒険の中で宝物を見つけたように感じられました。

 

卒業後、タレント活動の傍ら、その宝物を子どもたちや家族、指導者のみなさんにも届けたいという思いから、自身の会社を立ち上げ、「複業」をスタートしました。

その活動の1つが「オンラインサロン」です。

オンラインサロンの創設メンバー。左上から時計回りに堀内亮輔さん、小山亮二さん、勅使川原郁恵さん、筆者。
オンラインサロンの創設メンバー。左上から時計回りに堀内亮輔さん、小山亮二さん、勅使川原郁恵さん、筆者。

きっかけは「あそべんちゃー」の監修を務めてくださっていた、東京女子体育大学の堀内亮輔先生と交流を深めたこと。

そして堀内先生を通じ、レクリエーション指導者の小山亮二さんと出会ったことでした。

その後、元ショートトラックスピードスケート日本代表の勅使川原郁恵さんと出会い、私を含めた4人で「子どもたちと未来をつくるサロン」というオンラインサロンを始めました。

 

複数の仕事で生まれる、思いがけない相乗効果

このサロンでは、「ダイアログあそび」という独自の指導方法や考え方の構築・普及を目的に、月に1度オンラインで活動しています。

保育士、小学校教諭、大学教授などの教育者はもちろん、様々なジャンルの方々が参加して下さり、メンバーは500名を超えました。

イベントに出演する筆者
イベントに出演する筆者

私は毎月のオンラインサロンで、あまりみなさんが知ることができない「体操のお兄さん」時代の経験や事例、思い、考え方など、唯一無二のお話を提供できるよう心がけています。

逆にメンバーのみなさんから、私があまり経験してこなかった世界のお話を聞かせていただいています。

 

この「複業」を通じて得た知識や経験のおかげで、タレント活動に必要な能力や経験に幅が出てきました。

そしてタレント活動で得た経験が、再びオンラインサロンに生きてくる。

また、「オンラインサロン」で出会ったみなさんと新たな活動をスタートすることもでき、さらに経験や知識が増えていきました。

三重県レクリエーション協会の講習会で指導する筆者
三重県レクリエーション協会の講習会で指導する筆者

こうして、オンラインサロンだけではなく、現在取り組んでいる「複業」1つ1つが個々に生きているのです。

つまり、「メインの仕事があって、サブで別の仕事をする」のではなく、複数の仕事をすることでお互い相乗効果を生んでいるのです。

このコラムで私が「副業」ではなく「複業」と表現してきたのには、そんな理由があります。

 

「人生100年時代」をポジティブに生きるコツ

まとめると「小林よしひさの複業スタイル」とはこうです。

 

1.    好き、興味があること、自分がやりたいことをやるべし!
2.    「副」ではなく「複」と考えれば、「福」が来る!
3.    経験を無駄にするな!
4.    相乗効果を意識しろ!

 

一番大事にしていることは、1つ目の「好き、興味があること、自分がやりたいことをやるべし!」です。

自分自身の経験として、子どものころ好きだった遊びが仕事につながり、さらに興味を深めていくことで、新たな道が切り開かれたからです。

自身初となるCDアルバムのレコーディングに臨む筆者
自身初となるCDアルバムのレコーディングに臨む筆者

「人生100年時代」にはネガティブな一面もあります。

しかし、その100年という時間を使って、自分の好きなこと、興味があることを「複業」にすることで、ポジティブに捉え直せるのではないでしょうか。

 

「好き」「興味がある」を大切に。

「遊び」の持つパワーは無限大です。

これからもこの思いをみなさんに、そして子どもたちに伝え続けていきたいと思います。

 

全3回、私の戯(ざ)れ言にお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

※このコラムは今回で終わります。

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