ウナギの供給量はこう変化した。「土用の丑の日」に考える

ウナギの供給量はこう変化した。「土用の丑の日」に考える

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7月28日は「土用の丑(うし)の日」。

古くからこの日にウナギを食べる習慣が広まっています。

では、日本のウナギの供給量はどう変化してきたのでしょうか。

グラフで比較してみました。

文字だけではイメージしにくい統計やデータを、グラフィックと組み合わせて伝えます。今回は、「ウナギの供給量の変化」です。

夏の「土用の丑の日」にウナギを食べると、夏バテしないといわれるなど、ウナギを食べる習慣が根づいています。

では、ウナギの日本国内の供給量はどう変化してきたのでしょうか。

水産庁がまとめたデータを、グラフにしてみました。

輸入量の統計がわかる1973年から2020年で、ウナギの「輸入量」、「養殖生産量」、「漁業生産量」を比較しています。この合計が「国内供給量」です。

国内のウナギの漁業生産量は、1973年は2107トンだったものの、年々減少傾向にあり、2020年では65トンとなっています。

水産庁の資料によると、ウナギの国内供給量は、1985年頃から輸入の増加によって増加。ピークとなる2000年には約16万トンが供給されましたが、その後減少し、近年では約5万トン程度となっています。

資料では、国内供給量の増減の主な要因として、1985年ごろから日本への輸出を目的として急拡大した中国でのヨーロッパウナギの養殖が、ヨーロッパウナギの減少とともに急激に衰退したことが指摘されています。

国内で漁獲されたウナギと、養殖されたウナギの種類は、ほぼ二ホンウナギで、輸入ものは二ホンウナギのほか、近年はアメリカウナギの輸入が増加しているといいます。

ニホンウナギは、「絶滅の危険性が高い」として国際自然保護連合(IUCN)が2014年にレッドリストに載せています。

日本が音頭を取り、中国、韓国、台湾の4カ国・地域で資源管理の国際的な枠組みを作り、協議を重ねています。養殖池に入れるシラスウナギの量に上限を設けるなどしてきましたが、法的拘束力がないのが課題です。

新型コロナウイルスの感染拡大で、「おうち時間」が増え、テイクアウトして自宅で食べられるウナギの人気は高まっているといいます。

「土用の丑の日」に合わせ、ウナギの持続可能性にも目を向けたいですね。

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