【8話】ふるさと納税って何が得なの?

【8話】ふるさと納税って何が得なの?

ライフ・マネー

生まれた日の日経平均株価が最も高かった男、金田幸之助31歳。ファイナンシャルプランナーの叔母・晶恵からここ15年で手取り年収が減っていることを聞き、少しでも手取りを増やしたいと考える。晶恵から聞いた手段は、まずふるさと納税とiDeCoだった。
文:bizble編集部 監修:深田晶恵 イラスト:千葉さやか

※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称などは架空であり、実在のものとは関係ありません。

「手取りを少しでも増やすには、税金が下がるのを待つしかないのかな……?」

「そんなこともないのよ。身近なところだと、そうね、ふるさと納税とかiDeCo(イデコ)とか」

両方聞いたことあるけど、よくわかってないやつだ。そう思った幸之助は即答した。

「ぜひ、教えてください、お願いします」

最近は年末になると、ふるさと納税ができるサービスのCMをよく見かけるようになったが、結局何なのかよくわからないままにしていた。

ふるさと納税やったほうがいいよ!

とはよく聞いていたし、実質2000円で~みたいな説明を聞いたことはあったが、結局めんどくさがってやらないままだった。

晶恵はいちから説明した。

「まず、最初に言うけど、ふるさと納税は、名前のとおり、納税なの。だから最初は手元のお金は出ていくの」

いきなりわからなくなった。なぜ好き好んで納税するのか。

「それのどこが……得なんでしょうか?」

思わず聞いてしまった。

「そうね。たとえば、幸之助の年収が去年と今年と来年の3年間、額面年収500万円のまま変わっていないとするわね。その設定で今年、ふるさと納税をしたらどうなるのかを説明するわね」

「ふるさと納税の上限額は年収によって決まっているんだけど、幸之助の場合、ふるさと納税サービスのサイトでシミュレーションすると、上限額はだいたい6万円。

毎年のお給料次第で変わるから、ふるさと納税のシミュレーターを使って、自分に合った納税額を見つけるといいわね」

「ここからが本題。その上限額6万円を納めるとどうなるのか」

「あなたのような額面年収500万円だと払う所得税はだいたい13万円、住民税は24万円で、合わせて年間37万円くらいね。

そこで今年上限額の6万円ふるさと納税すると、簡単に言うと、37万円の税金が5万8000円減るの。6万円の寄付で5万8000円の減税、つまり2000円の負担でふるさと納税をした市町村から、野菜とかお米とかお肉の返礼品ももらえるわ。

だから最初はお金が出ていくんだけど、そのお金は税金が引かれる形で戻ってくるし、2000円以上の価値がある返礼品がほとんどだから、実際は返礼品分プラスになる感じね」

はやる気持ちをおさえて幸之助は聞いてみた。

「手続きとか面倒じゃないの?」

「慣れるまではちょっと面倒かもしれないわね。でも本来は確定申告をしないといけないところ、ふるさと納税だとワンストップ特例という制度があって、あなたの場合会社員だから確定申告よりは手続きは簡単かもしれないわ」

特例、という響きからして、ちょっと面倒くさそうな気もしたが聞いてみた。

「手続きとしてはどうすればいいの?」

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