【6月17日】49年前、アメリカで「ウォーターゲート事件」が発覚

【6月17日】49年前、アメリカで「ウォーターゲート事件」が発覚

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「実は10年前のきょう…」「きょうはこんな日なんですけど…」。取引先との雑談や、プレゼンの冒頭、社内の朝礼など、日々のビジネスシーンでのちょっとした会話のきっかけになる話題の“タネ”を紹介します。

49年前の1972年6月17日、アメリカで政治スキャンダルに発展する「ウォーターゲート事件」が発覚しました。 

この日、アメリカ・ワシントンのウォーターゲートビルに入っていた民主党全国委員会に5人組が侵入したところを警備員が発見。逮捕された犯行グループが盗聴器を所持していたことから、FBI(連邦捜査局)も捜査を開始しました。 

逮捕された5人は共和党のニクソン大統領(当時)の再選を目的に結成された団体の関係者で、ワシントン・ポスト紙の調査報道などを通じて大統領や側近がこの事件などの不法行為に関与していた疑いが強まりました。ニクソン氏は1972年11月の大統領選で再選を果たしましたが、ワシントン・ポスト紙は特ダネを連発して追及しました。 

来日したニクソン氏(中央)。当時はアメリカ副大統領だった=1964年4月9日、羽田空港、朝日新聞社
来日したニクソン氏(中央)。当時はアメリカ副大統領だった=1964年4月9日、羽田空港、朝日新聞社

ニクソン氏は関与を否定するため執務室の会話の録音テープなどを公表しましたが、消された部分があるなど逆に疑惑が深まり、米下院司法委員会は大統領の弾劾を可決。弾劾が確実になったことを受け、1974年8月にニクソン氏はアメリカで初めて、現職大統領として辞任しました。 

1974年8月9日付朝日新聞朝刊(東京本社版、画像の一部を加工しています)
1974年8月9日付朝日新聞朝刊(東京本社版、画像の一部を加工しています)

このウォーターゲート事件をめぐるメディアと権力の対決は、ワシントン・ポスト紙の記者の手記「大統領の陰謀」を元に、1976年に映画化もされました。 

ウォーターゲート事件発覚からおよそ半世紀。アメリカでは再び大統領選挙をめぐる政治工作疑惑が持ち上がりました。2016年の大統領選に関して、ロシア政府が選挙工作を行ったのではないか、トランプ陣営も関わっていたのではないか――という疑惑で、ウォーターゲート事件になぞらえて「ロシアゲート」などと呼ばれました。 

トランプ前大統領=2020年2月6日、アメリカ・ワシントン、朝日新聞社
トランプ前大統領=2020年2月6日、アメリカ・ワシントン、朝日新聞社

2019年には、ウクライナ大統領に、バイデン前副大統領らのスキャンダルを調べるよう圧力をかけた「ウクライナ疑惑」が発覚。下院で「権力の乱用」などで弾劾訴追され、弾劾裁判を受けましたが、上院では大半の共和党議員が「無罪」と判断し、罷免は免れました。 

バイデン氏が勝利宣言をした翌日、ホワイトハウス前には多くの支持者が集まった=2020年11月、アメリカ・ワシントン、朝日新聞社
バイデン氏が勝利宣言をした翌日、ホワイトハウス前には多くの支持者が集まった=2020年11月、アメリカ・ワシントン、朝日新聞社

トランプ氏は2020年11月の大統領選でバイデン氏に敗れると、「大規模な不正が起きた」などと主張。その後、支持者らが連邦議会議事堂を襲撃し、警察官1人を含む5人が死亡する事件が起きました。トランプ氏は「反乱の扇動」で、史上初となる2回目の弾劾訴追を下院で受け、2021年2月に弾劾裁判が行われましたが、無罪に終わりました。 

 

トランプ氏は大統領の座を降りましたが、自身に批判的なメディアを「フェイクニュース」と決めつけ、メディアとの対立をあおりました。ウォーターゲート事件をきっかけに、国家権力とメディアのあるべき姿を私たち一人一人が考えていきたいですね。 

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