【6月15日】53年前、文化庁が発足

【6月15日】53年前、文化庁が発足

ビジネス

「実は10年前のきょう…」「きょうはこんな日なんですけど…」。取引先との雑談や、プレゼンの冒頭、社内の朝礼など、日々のビジネスシーンでのちょっとした会話のきっかけになる話題の“タネ”を紹介します。

1968年6月15日、文化庁が発足しました。 

文化庁は、日本の文化の振興や普及、文化財の保存や活用のほか、宗教に関する行政事務を担っています。当時は、従来の文部省(現在は文部科学省)の文化局と、文化財保護委員会を統合して発足しました。 

初代文化庁長官には、作家の今日出海(こん・ひでみ)氏が就任。当時の朝日新聞では、「『地方文化を高めたい』今長官、初登庁で抱負」との見出しとともにこう伝えています。 

初代文化庁長官の作家、今日出海氏は十五日朝十時前、サングラスにステッキという型やぶりの姿で東京・霞が関の文部省に初登庁した。戦後の文部省では、局長以上のクラスで初めての民間人の登場だ。 

 

1968年6月15日付朝日新聞夕刊(東京本社版)

1968年6月15日付朝日新聞夕刊(東京本社版)
1968年6月15日付朝日新聞夕刊(東京本社版)

当時の朝日新聞は、今氏のこんなコメントを伝えています。「文化はお役所仕事ではない。だから私のようなしろうとが出てきたんだ。これから、寝てもさめても文化のあり方を考える」「地方文化の振興にはとくに力を入れたい」

文化庁発足の日に、「文化庁」の表札が掲げられた=1968年6月15日、東京・霞が関、朝日新聞社
文化庁発足の日に、「文化庁」の表札が掲げられた=1968年6月15日、東京・霞が関、朝日新聞社

霞が関で発足した文化庁はいま、京都への移転を控えています。東京一極集中の是正をめざすため、2014年に当時の安倍晋三政権が「政府機関の地方移転」を打ち出したためです。2022年度に文化庁トップの長官をはじめ、職員の7割が移る予定です。

文化庁の移転が正式に決まった京都では、歓迎ムードに包まれていました。文化行政の発展や、経済効果が期待されているためです。 

文化庁の移転決定を受け、京都市役所には歓迎の看板が掲げられた=2016年3月22日、京都市中京区、朝日新聞社
文化庁の移転決定を受け、京都市役所には歓迎の看板が掲げられた=2016年3月22日、京都市中京区、朝日新聞社

文化庁は、京都市の旧京都府警本部本館と、隣に建設予定の新しい施設の一部に移る予定です。 

文化庁の移転先に決まった京都府警本部本館=京都市上京区、2017年7月24日、朝日新聞社
文化庁の移転先に決まった京都府警本部本館=京都市上京区、2017年7月24日、朝日新聞社

一方、課題も指摘されています。新型コロナウイルスの感染拡大で、一気に広まったリモート会議ですが、移転に向けて2020年秋に実施されたシミュレーションについて伝えた朝日新聞記事では、他省庁とのやりとりは遠隔会議システムが省庁間で統一されていない事情などもあり、東京で対応した例もあったと伝えています。 

東京一極集中に歯止めをかけ、地方を活性化させる――。新型コロナによってリモートワークが定着し、場所にとらわれない働き方も広がりつつあります。地方移住への関心も高まるなか、中央官庁の地方移転で新しい働き方の「先進例」を示してほしいですね。 

ビジネス

働くあなたへ シネマサプリ

「コンビニ限界説」に挑む

起業のトビラ