【おすすめ本紹介】ゼロから学べる! ファシリテーション超技術

【おすすめ本紹介】ゼロから学べる! ファシリテーション超技術

オフタイム

本の要約サービス「flier(フライヤー)」とbizbleがコラボ。日々の生活が豊かになるような、ビジネスパーソンにおすすめの本を紹介します。

レビュー

近年、技術の進歩によって、人間が行わなければならない力仕事や単純作業は徐々に減少している。オフィスでの事務作業も、システム化やRPAの普及により自動化が進んでいる。その一方で増えているのが「問題を解決する仕事」だ。特に、新型コロナウイルスの流行によってリモートワークが進むいま、離れた場所で働く者同士が、お互いの抱える問題をすり合わせ、解決するために、オンライン会議の機会が増えている。そんな中、どうしたら会議をうまく進行できるだろうか、と悩んでいる方も少なくないだろう。

本書は、著者が6600人以上のビジネスパーソンから収集した「会議の課題」と、その対策をまとめた集大成といえる。現場のリアルな声がちりばめられているため、「あるある」と思う読者も多いだろう。

著者はNECグループの会社員時代に、年1000回以上の会議で進行役を務めていた。しかし、あるとき部下から、会議の進め方について「人の気持ちが全く分かっていない」と直談判されてしまったという。そんな著者が見出した渾身の解決策が、本書で提示されるファシリテーションの技術だ。ファシリテーションの基礎知識、問題解決の技法、具体的な進行表の作り方、オンラインミーティングのコツ。こうした内容を網羅的に学べる優れものの一冊だ。オンライン・オフラインを問わず、会議の進め方に悩んでいるビジネスパーソンは、ぜひ本書でファシリテーションの本質を学んでみてほしい。

要点

良い会議の条件は「時間厳守」「決まる・まとまる」「参加者の納得度が高い」の3点である。

ファシリテーターの役割は、会議が円滑に行われるように、プロセスをリードし、活発な意見が出る「場づくり」を演出することだ。

会議で議論をする際のプロセスは、3段階に分けられる。まず参加者から意見を集め、それを整理し、方向性を決断・合意形成を行うというステップだ。

会議における合意形成は「参加者が会議終了後、作業するうえで迷うことがないレベル」で行う。

著者

園部浩司(そのべ こうじ)
プロファシリテーター。横浜市出身。1991年、NECマネジメントパートナーに入社。経理部に配属され、その後、事業計画部へ異動し36歳でマネージャーに昇格。さまざまな企画を立案し実行するが、プレイヤー時代の仕事のときのようにチームマネジメントはうまくいかず、成果をなかなか出せずにメンバーとの関係が悪化することが多かった。
変わらなければと、いろいろなセミナーを受講するなか、ファシリテーションスキルに出会う。ファシリテーションを実践していくうちに劇的にメンバーとの関係が良好になり、プロジェクトでも大きな成果がでるようになった。その後、300名在籍の組織変革プロジェクトリーダーを務め、年間1000本以上の会議をこなし、1年間で約2億円の営業利益の改善に導く。業務改革推進本部では、最年少部長に抜擢される。
2016年に独立し、人材育成や組織改革、風土改革のコンサルティングを行う「園部牧場」を設立。ベンチャーから大手企業までの会議を仕切るほか、年間2500人以上のファシリテーターの育成に携わる。営業活動はSNSなどを一切使わず口コミのみだが、数年先まで仕事の依頼が埋まっているトップファシリテーターである。これまでに指導した人数は、延べ6600人以上になる。
園部牧場のコンセプトは「枠、超えよう!」。自分も仲間も枠を超えるような仕事にチャレンジするという意味が込められている。日本最大級のスキルシェアサービス、ストアカでは上位1%のプラチナティーチャーに選出され、意識の高いビジネスパーソンに注目されている中目黒の蔦屋書店で行われる「ナカメで朝活」でも強く支持されている。
また、職人の仕事にあこがれ、2年前に寿司職人養成学校へ入学。寿司が握れるコンサルタント・研修講師としても人事担当者からも人気がある。「日本から不毛な会議を撲滅させる!」と強い決意で日々活動中。
https://www.sonobe-bokujo.co.jp/

出版社

かんき出版

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