【おすすめ本紹介】鈍感な世界に生きる敏感な人たち

【おすすめ本紹介】鈍感な世界に生きる敏感な人たち

オフタイム

本の要約サービス「flier(フライヤー)」とbizbleがコラボ。日々の生活が豊かになるような、ビジネスパーソンにおすすめの本を紹介します。

レビュー

あなたは性格診断テストで「内向性」の数値が高いことにがっかりした経験があるだろうか。要約者は、就職試験や人事評価の一環として受けたテストに「内向性/外向性」の項目があった場合、なんとなく「外向性」の数値が高いほうがいいような気がしていた。正直に言えば、内向的だと見られることに少々劣等感を抱いていたのだ。

最初に断っておくと、本書のテーマであるHSPは「とても敏感な人」のことで、厳密には「内向的」と同一ではない。HSPの人のなかには社交的な人もいるし、細かな気質は人それぞれなのだという。私自身もHSPの特徴に大いに思い当たる節がある一方で、自分には「繊細さ」とはほど遠い図太い一面があることも知っている。

大事なことは、自分を知ること。そして、敏感で繊細な自分をありのまま受け入れることだ。本書を読んで、HSPの特徴は人の役に立つし、自分の人生を彩ってもくれるということがわかった。外向的に見られたほうが高く評価されそうだからと、本来の自分とは正反対の自分を演じてくたくたになる必要はない。

本書は、HSPが自分をよく理解し、その気質を生かすためのヒントが学べると同時に、HSPではない人がHSPの人を理解する助けともなる。自分のパートナーがHSPかもしれないし、子どもや同僚、部下がHSPかもしれない。自分を知り、相手を知れば、きっと世のなかはもっとうまくいくだろう。HSPの人には、本書をとっかかりにして「とても敏感」であることに自信と誇りを持ってもらいたい。

要点

HSPは「とても敏感」で内向的な一面が強調されやすいが、社交的な一面や豊かな想像力、高い共感力を持ち、気配り上手で責任感が強いタイプだ。

HSPは自尊心が低く、愛されるためには優秀であらねばならないと思い込む。だが、愛される努力をするより、ありのままの自分を受け入れるほうが大切だ。

HSPがまわりとうまく付き合うには、自分の限界を知り、辛いときは相手にきっぱり伝えられるようになることが効果的だ。

著者

イルセ・サン(Ilse Sand)
心理療法士。デンマークのオーフス大学で神学を学び、C・G・ユングとキルケゴールに関する修士論文を執筆。また、いくつかの心理療法的アプローチの訓練を受けており、デンマークの心理療法的協会の会員でもある。数年間、デンマーク国教会の教区司祭を務め、現在はスーパーバイザー、トレーナー、講演者、セラピストとして活動している。著書に『心がつながるのが怖い――愛と自己防衛』(ディスカヴァー刊)がある。
HP http://www.ilsesand.dk/

出版社

ディスカヴァー・トゥエンティワン

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