どんどん広がるCGの世界 未来のエンタメはどうなるの?【ハッシュタグZ】#5月22日放送回

どんどん広がるCGの世界 未来のエンタメはどうなるの?【ハッシュタグZ】#5月22日放送回

オフタイム

ABCラジオ「リアルをぶつけろ!ハッシュタグZ!」とbizbleがコラボ! 話題のあの人にZ世代が深掘りする「出演依頼のコーナー」の放送内容を、番組に寄せられたコメントとともにお伝えします。

ABCラジオ「リアルをぶつけろ!ハッシュタグZ」は毎週土曜22時~23時に放送中の、Z世代が自分たちの目線で物事を深掘りし、それぞれのテーマについて討論する番組です。

5月22日放送回の「出演依頼のコーナー」には、CGクリエイターでデジタルハリウッド大学客員教授の小畑正好さんが出演。

出演者の阿久津愼太郎さん(25)、田中雅功さん(19)、なえなのさん(20)、めがねさん(21)の4人と、CG(コンピュータ・グラフィックス)を使った「未来のエンタメ演出」について語りました。

出演者

※以下、いずれも敬称略

阿久津愼太郎(あくつ・しんたろう)

1995年生まれ。K-POP、ジャニーズ、地下アイドルなど、あらゆる男性アイドルを推すヲタクYouTuber。国内外の現場に通うフットワークの軽さや冷静な分析力は、ほかのヲタクからも支持されている。イベントMCとしても活動中。

田中雅功(たなか・がく)

2002年生まれ。東京都出身。フォークデュオ「さくらしめじ」としてアーティスト活動の他、小説家としても活動中。

なえなの

2001年生まれ。TikTokやYouTubeを中心に活動し、SNSの総フォロワー数が300万以上の「今最もZ世代に推されている女の子」としてSNSインフルエンサー・タレント・モデルとして活動中。

めがね

1999年生まれ。大阪府出身のYouTuber・女優・タレント。YouTubeチャンネルの登録者数は34万人を超える。YouTubeだけではなく、映画やドラマなどにも出演し、活動の幅を広げている。

映画、ゲーム、アニメ、パチンコにまで進出

阿久津愼太郎(以下あくにゃん)
「CGクリエイターというのはどんなお仕事でしょうか」

小畑正好(以下小畑)
「コンピューターを使って映像や画像を作る仕事です。映画やゲーム、それから今で言うとVR(仮想現実)コンテンツとかですね」

(右奥から時計まわりに)阿久津愼太郎さん、なえなのさん、田中雅功さん、めがねさん
(右奥から時計まわりに)阿久津愼太郎さん、なえなのさん、田中雅功さん、めがねさん

あくにゃん
「みなさん最初はパソコンを学校で習うものなんですか」

小畑
「僕らの時代は学校にパソコンなんかなくて。アルバイト先のNHKでCGを作るコンピュータを初めて触らせてもらったんです。今のコンピュータの10分の1、100分の1の性能しかないのに、1台何千万円もするんですよ。マニュアルとか全部英語で、何書いてあるかわからないんですけど、僕らの時代は手探りで習得したんですよね」

なえなの
「感覚でやっちゃう系の人だ」

小畑
「その後、手で書くタイプのCGとか、マウスでグリグリ削って作るタイプのCGとか、今だとVR空間に絵を描くように立体物を作るCGとか、いろんな種類が出てきたんです。今は一番ハイエンドなハリウッドのCGもあれば、スマホをかざすとAR(拡張現実)でテーブルの上でお人形がダンスするみたいな、いろんなところでCGが使われていて。アニメも昔は透明なセルロイドの板に色を塗っていたんですけど、今はパソコン上で塗っていくので、どれがCGでデジタルかという境目すらなくなりつつある」

田中雅功(以下がっくん)
「クリエーターの数は増えているんですか」

小畑
「ものすごく増えています。最新の『スターウォーズ』や『アベンジャーズ』の最後に出てくるテロップロールを見ると、デジタルクリエーターの欄の名前の数が、一番最初の『スターウォーズ』の10倍くらいあります」

がっくん
「いつごろから増えたんですか」

小畑
「だいたい40年くらい前から映像業界でCGというものが売り物になり始めて、30年くらい前の映画『ジュラシック・パーク』で結構オーソライズされたんですね。そのあたりから増え始めたんですよね。さらに5年くらい経って、家庭用のゲーム機が3Dになってきて、また増えました。次にアニメを手で塗らなくなって、また増えて。ちょっと前だとパチンコ屋さんで、CGのアニメキャラとかと一緒に映像でパチンコをするような台になったんです。その頃また増えた感じです」

あくにゃん
「学校とか卒業して一丁前と言われるまでにどれくらいの年数かかるものですか」

小畑
「まず2年くらい専門学校で勉強します。そこからプロの仕事に就いて、2年くらい経たないと、仕事として成立しないと思うんですね。すると初めてCGを触ってから3年くらいは最低かかって、もしかしたら5年くらいかかるかも」

なえなの
「めちゃくちゃかかる。美大とかでやるんですか」

小畑
「美大とダブルスクールで専門学校行ってCGやる人もいます。目的とするCGが映画かゲームかVRコンテンツかで、到達する時間も必要なスキルも少しずつ違います」

なえなの
「何が一番難しいんですか」

小畑
「やっぱりハリウッド級のVFX(視覚効果)が手間も時間もかかります。でも簡単にCGを始められるところで言うと、VTuber(バーチャルYouTuber)とか」

一同
「ああー」

車のCM、乗ってる人間ごとCGです

あくにゃん
「資料を見ると、建築とか車にも活動の幅があるそうですが、どのようなことをされているのでしょうか?」

小畑
「僕らがCGをやり始めて35年くらいになるんですが、映像業界の後、コンピュータで図面を書くCAD(キャド)というシステムが建築業界で普及し始めたんです。するとゼネコンの技術者の方々がいかにリアルな建築映像にするかを学びたいとおっしゃってきたんですね。考えてみると、建築物って最も高い買い物なのに、誰も本物を見て買わないんです。なのでどこまでリアルにできるかが必要で。それでまず建築業界に広まったんです」

CGクリエーターの小畑正好さん。ゲーム「ファイナルファンタジーシリーズ」や、アニメ「ポケットモンスター」、NHK大河ドラマのオープニングタイトルなどを手がけた
CGクリエーターの小畑正好さん。ゲーム「ファイナルファンタジーシリーズ」や、アニメ「ポケットモンスター」、NHK大河ドラマのオープニングタイトルなどを手がけた

一同
「なるほどなるほど」

小畑
「自動車のテレビCMだと、最初の頃は本物の車を使ってたんですけど、CGで作ったりすることがあって」

がっくん
「あれ本物じゃないんですか?」

あくにゃん
「だから人が乗ってないってこと? なんか乗ってないよね」

小畑
「乗ってないのも乗ってるのもあるんですけど、乗ってる人間ごとCGですよ」

一同
「えーっ!」

なえなの
「小畑さんは自分が作ったもの以外で、CGかどうか見分けがつかなかったことありますか」

小畑
「僕らから見て、CGで作った方が楽だろうなと思うところはたぶんCGだと思います」

あくにゃん
「CGは費用が高いイメージがあるんですけど、実際に撮るよりCGの方が安い場合もあるんですよね?」

小畑
「当然そうです。撮れないものを実写で撮ろうとすると莫大(ばくだい)な金がかかります。場合によりますが、CGの方が安上がりになることが多いです」

CGでファッションショーをデジタル化

あくにゃん
「いま建築や車の話をうかがいましたけど、先日はファッションショーで新しい演出を手がけられたそうですね」

小畑
「4年前くらいからアパレル・ファッション業界でもCGが盛んに使われ始めたんです。その後、VR、AR、MR(複合現実)というツールが出そろって、CGでファッションショーをデジタル化して見せるトライアルをやったんです。VR、AR、MRをまとめてXRと言うんですが、今度の9月にユニコーン・ファッション・アワードというのが(イタリアのミラノで)開催されるので、XRを使って、本物ではないのに目の前で立体的に見えるファッションショーを演出してみようと思います」

めがね
「すごい気になる。ゴーグルをつけたら、相手が服を着ていないのに着ているように見えるとか、リアルになるかもしれない。そしたらもう全裸でいいんだよ」

小畑
「それはもうみなさんのスマホで実現しています。(ARカメラアプリの)SNOWはまさにそういうものでしょ。自分の顔の半分だけ動物にするとか」

なえなの
「みんなインスタのフィルター作ってるけど、あれもそうでしょ」

小畑
「同じですね。簡単に言うと、SNOWで着け外しする口とか鼻はCGでできているんです。最近iPhone12とかで、自分の部屋をデコレーションして見られるARアプリというのが出ました。あれも同じ要領で、位置情報とか傾き情報とかをスマホのセンサーとカメラで確認しながら、決まった位置に決まったCGをくっつけてくれているんです」

あくにゃん
「家具が置けるか置けないかわかるって言うよね」

スマホの画面を空中に映せるメガネ

あくにゃん
「未来のエンタメについてお話をうかがいましたけど、がっくんなら音楽、なえなのちゃんならファッション・SNS、めがねちゃんなら演劇・映画とか。みんなは未来感じたことありますか?」

めがね
「常に感じてますよ。バーチャル映画とかどんどん映像がクリアになっていくじゃない。私なんかいなくてもお芝居できるんだろうなって、なんか怖いときありますよ。自分の存在価値って何だろうみたいな」

なえなの
「VTuber出てきたとき、一般のYouTuber終わるのかなってちょっとビビりました」

その後、リスナーのメッセージが紹介されました。
「私は空中ディスプレイがほしいです。ベッドで仰向けに寝転んでスマホを触っている時、重くて手がしんどいので空中に映し出したいです」

めがね
「顔に落とすと痛いしね」

小畑
「MRグラスというのがあって、メガネかければそういう状態になります」

一同
「ええーっ!」

小畑
「auショップで売ってて。メガネをかけると空中にブラウザが浮かんだり、ホログラムが見えたり。耳の部分が骨伝導スピーカーになってます」

一同
「すごい!」

同時に生配信されていたLINE LIVEのコメント欄では「既にそんなのあるの!?」「すごい時代だあ」といったコメントが寄せられました。最後に小畑さんからのお知らせがありました。

小畑
「ユニコーン・ファッション・アワード、5月31日までモデルさんを募集中なのでぜひご参加下さい。選考の後、ミラノに行く予定です。モデルのみなさんにはCGになっていただきます。最新技術のファッションショーになると思います」

bizble編集部より

ユニコーン・ファッション・アワードの特設ページが朝日新聞デジタル内にあります。スケジュールのほか、オーディションへの応募リンクも載っています。

bizbleでは不定期で「ハッシュタグZ」の出演依頼のコーナーを記事化します。番組はLINE LIVEでも生配信しています。

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