【5話】給料の「額面」と「手取り」。その違い、ちゃんとわかってる?

【5話】給料の「額面」と「手取り」。その違い、ちゃんとわかってる?

ライフ・マネー

生まれた日の日経平均株価が最も高かった男、金田幸之助31歳。ファイナンシャルプランナーの叔母・晶恵からアドバイスをもらい、月3万円を貯めるための家計簿を設定して安心したのもつかの間、晶恵から給与明細の見方を知っているかを問われる。
文:bizble編集部 監修:深田晶恵 イラスト:千葉さやか

※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称などは架空であり、実在のものとは関係ありません。

「幸之助、あなたちゃんと自分の給与明細見てるの? というか給与明細の見方わかってるの?」

見ていなかったし、わからなかった。たまに見たときに

「なんか引かれてるな」

くらいに思うことはあったけど、ちゃんとは見ていなかった。

「銀行にいくら振り込まれたかは大体わかるけど、明細自体は毎回ちゃんとは見てない……です。恥ずかしながら見方もちゃんとわかってないです」

「額面と手取りが違うのはさすがにわかるわよね」

「それはさすがに。社会人2年目で振り込まれる額が下がったときに、『なんでよ?』ってなったのは覚えてる」

 

社会人1年目。思っていたより自由に使えるお金が多い気がして散財癖がついた。そして2年目を迎え、多くの人が税金を嫌がる理由がわかった気がした。

「2年目に引かれるってことは住民税ね。そういうことも含めて、何がお給料から引かれているのかはちゃんと把握しておいたほうが今後のためにもいいわね。来週あたり給与明細もってこれる? 見方を教えてあげる」

おそらくまだ当分は会社員として人生を歩む予定だし、給与明細の見方くらいは今知っておいたほうがいい。

そう思った幸之助は二つ返事で、再び晶恵宅を訪れることを決めた。

 

半袖でもいけるかな、くらいの気温になった1週間後。

幸之助は印刷した直近の給与明細を持参して再び晶恵宅に来た。

親よりも高い頻度で会っている叔母・晶恵とのアイスブレイクの会話もほどほどに、晶恵が本題を切り出した。

「じゃ給与明細の見方を教えましょう。持ってきたのよね?」

「これです」
 


「幸之助はこれ見てどう?」

「いつも振込額しか見てなかったからなんとも」

「最近はリモートワークが多いの?」

「週に3日くらいはリモートかな。リモートになって残業増えたっていう人もいるけど、俺は残業できなくなったかな」

「残業できなくなると、『支給』にある残業手当が減るから前よりお給料ちょっと減ったんじゃない?」

「そう。ちょっと減った」

「残業手当がある前提の収入を想定していると、支出も残業手当ありきになっちゃうと思うの。だから残業手当をあてにすることはあまりおすすめしないわね」

「あと幸之助の会社が出している給与明細はちゃんと働いた日数が書かれているタイプね。あと有給休暇の日数も。これみると、あなた今年度はまだ有休とってないの?」

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