【1話】ご祝儀ためらい、将来に不安。そんな31歳独身の家計簿を見た叔母(FP)の反応

【1話】ご祝儀ためらい、将来に不安。そんな31歳独身の家計簿を見た叔母(FP)の反応

ライフ・マネー

生まれた日の日経平均株価が最も高かった男、金田幸之助31歳。友人の結婚式に招待され、ご祝儀をためらう自分に気づいたことをきっかけに、自身の貯蓄額や老後への備えが不安を感じて、ファイナンシャルプランナーの叔母にお金の悩みを相談することに。
文:bizble編集部 監修:深田晶恵 イラスト:千葉さやか

※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称などは架空であり、実在のものとは関係ありません。

幸之助は一通りの現状を叔母の晶恵に説明した。
「じゃ、とりあえず来週あたりうちに来なさい。相談に乗ってあげる」
「ありがとう」
「それまでに、先月の家計簿、書いてもってきなさい」
「何にいくら使ったとか、そういうこと?」
「そう。項目は自分で考えて、書き出してみて。ただし、エクセルとか家計簿アプリとかに入力するんじゃなくて、ちゃんと自分の手で書いてみること」
「え、なんで?」
「打ち込むんじゃなくて、自分の手で紙に書くことで、毎月何に、どれくらいのお金を使っているのか。その実感が湧くと私は思っているから」

自分の叔母に何にいくら使っているとかを伝えるのは、少し恥ずかしい気もした。でも背に腹は代えられない。幸之助は言われた通り、ノートに書き出してみることにした。

叔母の晶恵への電話から1週間後。幸之助は晶恵宅に来た。
「それじゃ先月の収支、どんな感じだったか見せてもらおうか」
「こんな感じ」

「なるほどね」
晶恵はそうつぶやいて、しばらく間をとった。
幸之助は就活の面接で経験するような嫌な沈黙に耐えられず、思わず口を開いた。
「ちょっと赤字なんだけどさ、先月はちょっと余分な買い物しちゃったというか。あとウーバーも頼みすぎちゃったかな」

なぜ叔母の晶恵に言い訳しているのか幸之助自身も理解できなかったが、しょうがない。
使いすぎね。そう言われると思ったが、晶恵の最初の助言は意外な内容だった。

「これ、なんとなく書いてるでしょ」

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