関根りさが語るキャリア論。看護師からYouTuberになった、「死ぬまで満足しない」働き方とは?

関根りさが語るキャリア論。看護師からYouTuberになった、「死ぬまで満足しない」働き方とは?

キャリア

看護師として病院に勤務していた2012年2月、自身のYouTubeチャンネルを開設した関根りささん(32)。看護師とYouTuberの二足のわらじを履きながら、メイクアップ動画などを配信し続け、2018年から専業YouTuberに。看護師から、チャンネル登録者数141万人を超える人気YouTuberに“転身”した関根さんが持ち続けたのは、「死ぬまで満足しない」という思いでした。

変化の大きな時代に生きる私たちの働き方はより柔軟になりつつあります。あなたは、どう働く? そのヒントとなりうる、新たな分野に“転身”して活躍する方々のいまを伝える企画です。

家と職場の往復だった日々。「生きてる意味ある?」

――YouTubeを始めたきっかけは?

当時は社会人2年目でした。看護師の仕事がとても大変で、本当に家と職場の往復だけの日々でした。「これって本当に生きている意味あるのかな?」と感じて、「何か新しいことを始めよう」と思っていたとき、出会ったのがYouTubeでした。

当時はミュージックビデオを見るくらいでしたが、「関連動画」としてたまたま個人が投稿した動画を見つけ、「個人でも上げられるんだ」と気付いたのがきっかけでした。

当時のYouTubeは、いまほど大きなプラットフォームではなかったので、気負えず始められたのだと思います。

――2016年、YouTubeのキャンペーン「好きなことで、生きていく」に選ばれ、2018年にはチャンネル登録者が100万人を超えました。これだけの人をひきつける理由はどういうところにあると思いますか?

YouTubeをやっていた期間が長いっていうのもありますし…私自身もなんでだろうってずっと思っています。

でも、私は基本的に「人に嫌われていい」と思っているんです。「嫌われたくないから言えない」くらいなら、YouTuberなんてやらなきゃいいって思っています。「ここはYouTubeで、私のチャンネルは私の世界なので、私の思ったことを言います!」というスタンスでいることが、「周りから良く見られたい」という感じがしないからいいのかもしれないですね。

「慣れてしまうと楽しさが半減する」。新しいことや変化がある方が、楽しい。

――もともと、看護師を目指したのは?

高校2年生のとき、絞扼性イレウスという病気になって、入院したんです。そのときに担当してくれた看護師さんがとても気さくで、「こういう人になれたらいいな」と思ったのが理由でした。

――専業YouTuberになるという決意を後押ししたものは?

看護師として、外科も内科も経験しました。夜勤専従の勤務や美容クリニックでの勤務も経て、「やりきったかな」「やりたかったことがやれたな」と思いました。YouTubeも盛り上がってきていたので、YouTubeを本気でやってみようかなと思えました。

看護の仕事は本当に大変だったけれど、私には合っているし、好きな仕事だと思っていました。いざとなったらまたいつでもできるというのもありますが、現場を離れると技術も下がるし、寂しさもありました。でも、「常に新たな挑戦をする」ということを私は心がけているので、切り替えられたと思います。

――何かの組織に属していると安心感もあると思います。それを捨てて一歩を踏み出すのは勇気がいることだと感じます

もともと、私はすごく飽きっぽい性格で。冷静に考えたとき、長い期間続いたことって、看護師とYouTubeくらいしかなかったんです。

たまたまYouTubeが私に合っていた、というのももちろんあると思うんですけど、ずっと同じ環境にいるのが苦手なんです。看護師として働いていたときも、2~3年で転職していました。

「慣れてきちゃうと一気に楽しさが半減しちゃう」という思いが元々ありました。たしかに最初は大変なんだけど、新しいことや変化があると、楽しいことの方が多いなと思います。

初対面でも誰とでも話せる力。看護師として働いたから得られたこと。

2020年4月に所属していた事務所「UUUM」を退所し、独立したのですが、動画などの表に出ない仕事も含めて、タイムスケジュールを立てて行動したり、優先順位をつけた上で、「私は絶対にここをやらなきゃいけない」と無駄なく行動できるように計画を立てたりしています。そういう行動の仕方は、大学病院で勤務していたときに、先輩から教えてもらった仕事の仕方が影響しているなと思います。

メンタル面でも鍛えられました。同僚や上司だけではなくて、患者さんも老若男女います。いろんな人とコミュニケーションをとるお仕事だったので、どんな人とでも難なく会話できるようになったのは、色んな人とふれあえる職業だったからこそだと思います。私の動画は自分がしゃべっているものが多いんですけど、それは看護師として働いて、コミュニケーション力が鍛えられたというのもあると思います。

――関根さんの動画を見ていると、本当にコミュニケーション力が高いなと感じます

そんなことないですよ。実は、子どものころはめちゃくちゃシャイでした。集合写真に写るときも、一人泣いているようなタイプだったんです。

成長するにつれ、徐々によくはなってはきていたとは思うんですけど、初対面で誰と会っても話せるようになったのは、やっぱり看護師の仕事をしていたからかなと思います。

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